1.ベンチャーキャピタルの本質に則った投資育成
(1)「将来性」を重視する
多くのベンチャー企業では、「ヒト・モノ・カネ・情報」という経営資源が不足しています。
しかし、ベンチャー企業の魅力は現状の実績や経営状況ではなく、「将来性」にあります。
私たちは企業の「将来性」を厳格に吟味し、大きな可能性を秘めた企業であれば、たとえ現状が芳しくなくても投資を行います。
(2)経営者・経営陣の能力を見極める
企業の経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われますが、どういった「モノ」に投資を行い、どうやって「カネ」を調達し、どこから「情報」を引き出してくるかは、全て「ヒト」の能力にかかっています。
私たちは経営を行う「ヒト」、すなわち経営者・経営陣の能力をしっかりと見極め、投資の是非を判断します。
(3)果敢にリスクを取る
リスクとリターンは表裏一体の関係にあり、リスクを取らなければ得られるリターンも低くなってしまいます。
ベンチャーキャピタル(VC)投資・VC投資事業組合(ファンド)の魅力である高いリターンを実現するために、企業の真の姿をしっかりと見極め、必要なリスクは果敢に取ります。同時に、リスクを抑えられる方法も考え、必要に応じた支援策を実行します。
2.積極的なハンズオンとそれを実現するための原則
(1)信頼関係の構築
私たちは、時宜に応じて積極的に経営者・経営陣に様々な提案や支援(ハンズオン)を行います。
しかし、担当者が信頼を得られていなければ、正しい提案でも受け入れていただけません。
そのため、私たちは経営者・経営陣との信頼関係を構築することを重視しています。
(2)ベンチャー支援ノウハウ
私たちは、創業以来数多くのベンチャー企業の栄枯盛衰を見てきました。そこで得られた成功の秘訣や失敗の要因を各担当者が共有し、蓄積されたベンチャー支援ノウハウを最大限に活用します。
また、「ヒト・モノ・カネ・情報」に加え「信用」が不足しているベンチャー企業を成功に導くためには、適切な支援を行える事業パートナーの選定が必要だと考えています。私たちがこれまでに築きあげてきた様々なネットワークを駆使し、最適なマッチングを実現します。
(3)現場主義
企業の成長が順調に進まない原因、順調に成長しているように見える企業が「落とし穴」に近づいている予兆をどうすれば察知することができるのでしょうか?
私たちは、財務諸表等の書類のみでそれを把握できるとは考えません。
経営者や従業員が日々働いている「現場」にいかなければ、企業の真の問題点は分からないからです。
私たちは、時間を惜しまずに経営者とのコミュニケーションを密にとり、真の問題点や失敗の予兆を早めにキャッチし、経営者に伝えることを心がけています。